ヨーロッパ旅行に「ETIAS」が必要になるって本当? 導入時期や申請方法を解説!
- 2025.04.10
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ヨーロッパ旅行を考えている方にとって、最近よく耳にする「ETIAS(エティアス)」。
これは、ビザ免除国からヨーロッパに入国する際に必要となる新しい渡航認証制度です。以前はESTA(アメリカ)やeTA(カナダ)など、各国で類似の事前電子渡航認証制度が導入されてきましたが、ついに欧州全域にも同様の仕組みが整備されることになりました。旅行者にとっては事前に手続きを済ませる必要がある一方、現地到着後の入国審査がスムーズになるメリットもあります。
今回は、ETIASの基本概要から申請の具体的方法、開始時期や注意点などを詳しくご紹介します!
ETIAS(エティアス)とは?
ETIASは「European Travel Information and Authorization System」の略称で、欧州連合(EU)およびシェンゲン協定加盟国が共同で運用するオンライン渡航認証システムです。これまでシェンゲン圏内への短期滞在(90日以内)の旅行者は、ビザを免除されていましたが、安全管理をより強化するため、事前の情報取得と審査を義務化する仕組みが導入されます。
- 対象者:日本を含むビザ免除国パスポート保有者
- 適用目的:観光・ビジネス・保健医療・文化交流など
- 滞在期間:90日以内(一連の入国合計)
このように、短期滞在者であってもETIASの承認を得ずにシェンゲン圏へ入ると、入国を拒否される可能性があるため注意しましょう。
導入の目的
ETIAS導入の背景には、以下のような複数の目的があります。
- テロ対策の強化:欧州では過去にテロ事件が頻発しており、事前に旅行者の情報を確認することでリスクのある人物の入国を未然に防ぎます。
- 不法入国の防止:渡航目的や滞在計画を申請時に提出させることで、実際の入国目的と異なるケースを減少させます。
- 移民管理の効率化:システム化されたデータベースにより、入出国管理を迅速かつ統合的に実施可能にします。
- パンデミック対応への応用:必要に応じて健康情報を追加登録させる仕組みを持つことで、感染症対策にも柔軟に対応できます。
これらにより、欧州全域で統一されたセキュリティ水準が維持され、旅行者の安全も高まることが期待されています。
対象国は?どこの国に行くときに必要?
ETIASの適用対象は、シェンゲン協定に加盟する下記30カ国以上です。主な国々を以下に挙げます。
- フランス
- イタリア
- ドイツ
- スペイン
- オランダ
- ベルギー
- ギリシャ
- ポルトガル
- オーストリア
- スイス(協定加入国)
- スウェーデン
- フィンランド
- デンマーク
これらの国々へ90日以内の短期滞在で旅行・観光・ビジネスを行う場合、事前にETIASを取得しておく必要があります。なお、シェンゲン圏外でも、シェンゲン圏への乗継がある場合はETIASが必要になるケースがありますので、航空券の経路に注意しましょう。
対象外の国は?
一方、以下の国や地域はシェンゲン協定未加盟、または独自の制度があるため、ETIASの対象外となります。
- イギリス(GB)
- アイルランド(IE)
- ルーマニア(RO)
- ブルガリア(BG)
- キプロス(CY)※ただしEU加盟国ですがシェンゲン未参加
これらの国へ渡航する際は、従来どおりビザ免除政策や各国の電子認証制度(例:イギリスのETAなど)に従ってください。
いつから必要になる?
ETIASの運用開始時期は当初2024年予定でしたが、システム開発や連携調整の完了遅延により2026年頃に延期されています。現時点(2025年5月)では正式な開始日がEUから公式発表されていないため、旅行の計画を立てる際は最新情報を随時チェックしましょう。
ポイント:開始直後は申請が集中し、システムが混雑するおそれがあります。
早めに手続きを済ませることをおすすめします。
申請方法(オンラインのみ)
ETIASの申請は完全オンラインで完結し、スマートフォンやパソコンからアクセス可能です。
- 公式サイトへアクセス:欧州委員会や各国大使館のサイトにリンクがあります。
- アカウント作成:メールアドレスで登録し、パスワードを設定。
- 申請フォーム入力:
- 氏名、生年月日、国籍
- パスポート情報(番号・有効期限)
- 渡航予定国と滞在期間
- 連絡先メールアドレス
- 健康状況や前科歴に関する質問(簡単な設問)
- 申請料の支払い:7ユーロ程度(クレジットカード/デビットカード対応予定)。
- 申請内容の確認・送信:入力項目に誤りがないか最終チェック。
これらの手順は10分程度で完了します。
申請から許可までの時間は?
ほとんどの場合、数分から数時間以内に自動承認される見込みです。ただし、以下のような場合は追加審査が行われ、最大30日かかることがあります。
- 犯罪歴やテロ関連の疑いがあるケース
- 渡航目的が不明確、または滞在が長期化する恐れがある場合
- 記入内容に誤りや不一致があった場合
審査状況は申請フォームのマイページ上で確認可能なので、早めに準備し、余裕を持って申請するようにしましょう。
有効期限と使用回数
ETIASは発行日から3年間有効です。
期間内であれば、以下の条件下で何度でもシェンゲン圏へ入国できます。
- 1回の渡航での滞在日数は最大90日以内(180日間のうち)
- 有効期限内にパスポートの有効期限が切れた場合は、ETIASも同時に無効となるので注意
複数国を巡る際は、最後に出国するまで90日を超えないよう、旅程を調整しましょう。
認証が拒否されることはある?
以下のようなケースではETIASの承認が拒否される可能性があります。
- 過去に重大な犯罪歴(テロ行為や人身取引など)がある場合
- 提出した情報に虚偽や不正確な記載があった場合
- 入国管理当局の判断でリスクが高いと判断された場合
拒否された場合は別途ビザ申請が必要になるため、早めに通知を受け取れるよう、申請は出発の少なくとも1ヶ月前を目安に行いましょう。
まとめ
現状(2025年5月)ではまだETIASの正式開始前ですが、準備を始めるなら今がチャンスです!
- 開始後は手続きが増えるので、旅行計画はお早めに。
- 申請は完全オンラインで完結し、7ユーロ程度の手数料のみ。
- 承認はほとんど自動承認で数分~数時間以内に完了。
- 有効期間は3年で複数回の入国が可能。
ハネムーンや記念旅行で訪れる前に、ETIASの取得方法や最新情報をきちんと押さえておきましょう。ご不明点やプランのご相談は、いつでもお気軽にお問い合わせください♡
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