海外旅行へのとびら「ワクチンパスポート」
コロナ禍の中、ワクチン接種が、医療従事者や高齢者といった制限もなくなり、周囲でも「1回目のワクチン接種をしたよ」とか、「接種券が届いた」などと聞かれるようになり身近になってきた感があります。
そんな中、ついに日本でも7/26より「ワクチンパスポート」の申請を自治体で受け付けが始まりました。
では「ワクチンパスポート」とは一体なんでしょう? わかりやすく言えば、世界共通の新しいパスポートともいうべきワクチン接種済み証明書です。 今まで、入国時に入国の48時間前以降のPCR検査の提出を求めたり、陰性証明書の提示が義務付けられたりしていた各国の水際対策の対応がこのワクチンパスポートによって均一化されて、入国時の細かな手続きや面倒な対応をしなくても済むようになりそうです。
ただし、現時点では各国での承認しているワクチンが異なる為に、例えば、中国では当初自国のシノファーム社やシノバック社のワクチン(今はファイザー社なども)しかワクチンパスポートの対象とせず、かと思えば、EUなど西側各国では中国製のワクチンは有効性の低さと安全性の疑義の為に認めておらずワクチンパスポートの対象外としていたり、100%統一化されていないのが実情です。
そんな中、ドイツなどEU加盟国をはじめ多くの国ではすでに接種証明を持っていれば、陰性証明書やPCR検査結果などを持たずに入国出来て、新たにPCR検査を受けたり、隔離をされたりすることなく国内の移動は制限なく自由に楽しむことが出来ます。
また、クロアチアでも同じく接種証明を持っていればドイツ等と同様に入国後の制限はありませんが、接種証明の有効期限が接種後210日以内と明記されており、また、イタリアなどは接種後14日以降の接種証明となっている為、コロナワクチンの有効性についても2回目の接種後2週間から210日(接種後7か月)というのが限度なのかもしれません。
現在、これらの接種証明として日本国内にて発行のワクチンパスポートも徐々に承認がされているようです。
では、ワクチンパスポートを入手するにはどうしたら良いのでしょうか?
申請は自治体の窓口または郵送、オンラインなどで行います。必要な書類は以下の通り。
- 申請書 ※1
- 海外渡航時に有効なパスポート ※2
- 接種券のうち「予診のみ」部分 ※3
- 接種済証又は接種記録書 ※4
以下に該当する方は、上記の他に追加書類が必要です。
- 旅券に旧姓・別姓・別名(英字)の記載がある場合は記載内容を確認できる本人確認書類
- 代理人による請求の場合は委任状
- 郵送の場合は返信用封筒(申請者が切手貼付、返送先住所を記載し提出)と住所の記載された本人確認書類
提供元:厚生労働省ホームページ
記録を照会し書類等に不備がなければ、窓口または郵送で画像のサンプルのような書式でワクチンパスポートが発行されます。
ワクチンパスポートはA4サイズの偽造防止用紙に、
- 新型コロナウイルスワクチンの接種記録(ワクチンの種類、接種年月日など)
- 氏名
- 生年月日
- 旅券番号
などが記載されます。
発行にかかる日数は自治体によって異なりますので、各自治体HPなどをご確認ください。
なお、将来的にはデジタル化を目指すとされていますが当面は紙の証明書が発行され、有効期限はなく、発行手数料は当面不要との事です。 但し、当面は海外渡航時の利用を目的とする方だけに発行されるそうです。
ワクチンパスポートを所持していないと海外渡航ができないということではありませんが海外渡航に際しては取得している事でのメリットは十分にあると思います。
また、ワクチンパスポートの有無にかかわらず日本への入国時(帰国時)の防疫措置は適用されますが、これも将来的には何らかの措置が取られることを期待しています。
最新情報は外務省や厚生労働省、自治体などの各公式サイトをご確認ください。
※2021年7月26日現在の情報です。この記事は、政府が発表したワクチンパスポートについてまとめたもので、新型コロナウイルスワクチン接種の是非について論じるものではありません。
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